大相撲の取り組みは自分の出番の前から始まっている!?土俵下にいる控え力士の役割とは?:2ページ目
控え力士の役割は「取組中の力士の介添えをすること」
実は土俵下で自分の出番を待つ控え力士には、「取組中の力士の介添えをする」という大切な役割があります。
たとえば、土俵に上がった力士に水をつけたり、相撲が長くなって勝負がつかず「水入り」となった時などに、土俵上の力士にひしゃくで水を渡すのは控え力士の役割です。
取組中に土俵上の力士のまわしが緩んでしまったときなどにも、控え力士が土俵に上がって締め直すことがあります。
また控え力士は「足を投げ出さずに組んで座っているべき」とされています。
これには「足を投げ出すのはだらしない」という見た目上の問題もありますが、取組中の力士の巨体が土俵から落ちてくることがよくあるからという理由もあります。
そんな時に足を投げ出して座っている力士がいたら、危険極まりありません。
また砂かぶり席付近には一般のお客さんも座っているため、控えの力士が落ちてきた力士を受け止めなければ、一般のお客さんが怪我をしてしまう可能性が高まりますよね。