- No.194一番槍、抜け駆け などなど…現代でも使われている”武士の文化”に由来する言葉をご紹介
- No.193かつては”幻の豆”と呼ばれていた山形名物「だだちゃ豆」はなぜ ”だだちゃ” と呼ぶの?
- No.192万年筆の‟万年”っていったい何なの? 万年筆が日本で使われるようになるまで
「いけしゃあしゃあ」の語源は何?調べた結果をいけしゃあしゃあと紹介します:2ページ目
2ページ目: 1 2
「しゃあしゃあ」は、水などの液体が滑らかに流れる擬音。
基本的にはひらがな表記ですが、そのケロッとした厚かましさからか、当て字で「酒々」とか「酒蛙々々」などと表記されることもあり、「蛙の面に水」的なニュアンスが感じられます。
以上をまとめると「いけしゃあしゃあ」の語源は「いかつい+流水の擬音」であり、それが転じて「とてもあっさりした態度」を表わす言葉となったようです。
そしてその背景には「そんなに平然としていられる状況や立場じゃないだろう!?」「厚かましいにも程がある!」等々の怒りや苛立ちが込められています。
終わりに
「何だよ、この野郎『いけしゃあしゃあ』と……」連日の不誠実な報道に接するたびうんざりする言動が目に余る昨今。「正直者が馬鹿を見る」世の移ろいを、誠に寂しく感じます。
「巧詐は拙誠に如かず(意:うわべの巧みさは、拙い真心にかなわない)」
今からたった百数十年前、我利々々(ガリガリ。己の利益ばかりを求める)とした生き方を恥とした時代の奥ゆかしさが、身近な言葉のそこかしこに残されています。
ページ: 1 2
バックナンバー
- No.194一番槍、抜け駆け などなど…現代でも使われている”武士の文化”に由来する言葉をご紹介
- No.193かつては”幻の豆”と呼ばれていた山形名物「だだちゃ豆」はなぜ ”だだちゃ” と呼ぶの?
- No.192万年筆の‟万年”っていったい何なの? 万年筆が日本で使われるようになるまで
- No.191もともとは「やよす」?東京の「八重洲」の地名は外国人の名前に由来していた。その名称の変遷を紐解く
- No.190筋子とイクラの違い?ご飯食べるのになぜ「お茶碗」?知ってるようで知らない和の食材【その3】