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江戸時代のみんなのあこがれ「火消」。火消同士の縄張り争いや喧嘩もしばしば:2ページ目
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町火消同士はライバル?
町火消にも階級があり、頭取・小頭・纏(まとい)持・梯子(はしご)持・平人足と階級が分かれていました。特に纏持は命がけ!自分たちの区の纏を持って頭取に指示された家の屋根に立ち、活動終了まで纏をふるわないといけません。
江戸城下には1町あたり30人の火消がおり、「いろは四十八組」とよばれる消防隊は隅田川以西を担当し、深川は別の16組が担当していました。
火消は誰でもなれるものではなかったので、みんなの憧れでした。そうすると火消同士も互いに意識するようで、組同士が縄張り争いをすることもしばしば。火事の現場で組同士がバッタリとあったものなら、屋根の上で鳶口を振り回して落とし合うという場面もあったとか。江戸っ子は気が短いですからね。
江戸の町に半鐘が鳴らされたら、町火消たちはさぞかし気合を入れて現場に向かったことでしょう。
参考文献:大江戸探検隊(2003)『大江戸暮らし』PHPエディターズグループ.、田中栄太郎(2003)『江戸庶民の暮らし』雄山閣.、内藤昌(2010)『新装版 江戸の町(下)』草思社.
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