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「江戸ことば」にはどんなものがあったの?粋な江戸ことばに学んでみよう:2ページ目
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啖呵(たんか)を切る
威勢よく話すことをこういいますが、まさに江戸っ子ですよね。でも、啖呵をきった後はグチグチといいません。つまり、いつまでもあのときはこうだったとか文句は言わないのです。
「啖呵」は咳や痰の出る病気「痰火」のことで、その病を治すことを「切る」と言いました。
宵越しの銭は持たねえ
その日に稼いだお金をぱっと使うのは、気風の良さを表すこと。ケチケチするのは、とっても野暮で嫌われていたようです。江戸は仕事が分業化していたのもあり、「仕事がない」と困る人はほとんどいませんでした。だからこそ、宵越しのお金は持たないのですね。ひときわ美味しそうな魚を売っていたら、どちらにしようと悩むのでなく、威勢よく両方買うのでしょう。そして、また翌日せっせと働く。なんだか、とっても粋に感じませんか?
江戸ことばは、心を和らげるのにぴったりのツール。近頃は、電車の中でも、足を踏まれただの踏んでいないだの、些細なことで喧嘩をする大人を見かけることもしばしば。もし、江戸っ子だったら、足を踏まれたとしてもユーモアある江戸ことばで切り返すのかもしれません。言葉は、想像力そして思いやり。そう思うのです。現代に生きる私たちは、江戸言ことばからたくさん学ぶことがありそうですね。
参考文献:柳亭左龍 (2008)『使ってみたいイキでイナセな江戸ことば』小学館.
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