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大河『べらぼう』ずっと探され続けた「宝暦の色男」(尾美としのり)&輝き増した「次郎兵衞兄さん」(中村蒼)が魅力的な理由【後編】

大河『べらぼう』ずっと探され続けた「宝暦の色男」(尾美としのり)&輝き増した「次郎兵衞兄さん」(中村蒼)が魅力的な理由【後編】:2ページ目

「いつも吉原のどこかにいる」のは役目柄!?

朋誠堂喜三二は、平賀源内に声をかけたり、蕎麦屋で蕎麦をたぐっていたり、「つたや」の前を忙しそうに通りがかったり、「目ばかり頭巾の客」(※)が大門で止められ頭巾を剥がされている様子を見て大笑いしながら通り過ぎていったり……ほんの数秒のシーンに登場していました。

※身分を隠すために目だけ出した頭巾を被っている客。吉原では禁止だった。

やっと10話では、瀬川(小芝風花)最後の花嫁姿の花魁道中に皆が見惚れている中、遊女・亀菊(大塚萌香)※に見詰められ「俺?俺?」」と自分を指差し、「いやあ〜まいったなあ」と照れた顔で首筋を掻くという長めのシーンがありました。

※亀菊:蔦重が制作した『一目千本』という遊女を花に見立てた本の中で「いつもツンツンしているから『山葵』」と例えられた遊女

さらに11話では蔦重の作った『青楼美人合姿鏡』を店先で立ち読みしつつ「これ作ったのお前さん?いやいいもん作るねえ!」と、蔦重に絶賛の声をかけるシーンが。SNS上では「しゃべった!」「本格的に登場した!」との声が上がっていました。

こういう脚本の妙も「次回が気になる!」と視聴者が期待し、人物がより身近に感じファンが増えていく理由のひとつではないでしょうか。

平沢常富が、いつも吉原界隈にいるのは、実は「そういうお役目だった」という理由もあったようです。

3ページ目 クリエイティブな才能に溢れた平沢常富

 

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