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大河『べらぼう』ずっと探され続けた「宝暦の色男」(尾美としのり)&輝き増した「次郎兵衞兄さん」(中村蒼)が魅力的な理由【後編】

大河『べらぼう』ずっと探され続けた「宝暦の色男」(尾美としのり)&輝き増した「次郎兵衞兄さん」(中村蒼)が魅力的な理由【後編】:5ページ目

粋人の朋誠堂喜三二が蔦重と活躍していく未来

ドラマ「べらぼう」の朋誠堂喜三二は、粋な遊び人という雰囲気で、柄ON柄の着物と羽織にキリッとした縞の襟巻きをあしらうところなど、実におしゃれです。

第12回「俄(にわか)なる『明月余情』」で、俄祭りの様子を臨場感あふれる絵本『明月余情』にし、その序文を書いた朋誠堂喜三二。

鳥が啼く 東の花街に……ではじまる序文ですが、

「我と人と譲りなく ひと(にんべん)と我の隔てなく 俄の文字が調いはべり」

実に通人の冴えを見せる書きぶりで、今までの「オーミーを探せ」な謎に包まれた人物だったのが、こんなに遊びの道に通じた風流人らしい序文を書くクリエーターだったのかと、SNSでも感嘆の声が上がっていました。

蔦重と朋誠堂喜三二の会話に何度も出てきた「どうだろう まあ」というセリフに気付いた人も多いかと思いますが、「どうだろう まあ」は喜三二のペンネーム「道陀楼麻阿」でもあります。

蔦重と二人が今後、江戸の出版業界でどんな活躍を見せてくれるのか楽しみですね。

トップ画像:NHK大河「べらぼう」公式HPより

 

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