満ちれば欠ける世の習い…残り数回、終盤の「光る君へ」史実を基に11月17日放送を振り返り:5ページ目
欠けてゆく望月
千年の歳月を越えて道長の悪名を高めた「望月の歌」。
しかしこれを詠んだ当時、道長自身は病(糖尿病か)に冒されてボロボロとなっており、また子供たちも一人また一人と喪われていきます。
昏倒を繰り返し、一時は三条天皇と同じく目がほとんど見えなくなっていた道長。やがて回復したものの、人々は怨霊の仕業と噂したと言います。
権力の絶頂を極める過程で蹴落としてきた相手は数しれず、思い当たる節は数え切れなかったことでしょう。
道長の死後、頼通が約半世紀にわたって権勢を誇ったものの皇子には恵まれず、時代は摂関政治から院政へと移ろい変わっていくのでした。
第45回放送「はばたき」
まひろ(吉高由里子)の源氏物語はいよいよ終盤を迎えていた。ある日、まひろは娘・賢子(南沙良)から、宮仕えしたいと相談され、自分の代わりに太皇太后になった彰子(見上愛)に仕えることを提案。まひろは長年の夢だった旅に出る決意を固める。しかし道長(柄本佑)の反対にあい、ついにまひろは賢子にまつわる秘密を明かすことに。旅立つまひろを思わぬ再会が待ち受けていた。一方、道長は出家を決意する。
※NHK大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより。
病によって心身を冒され、ボロボロとなっていた道長。出家して完全引退かと思いきや、まだまだ頼通を罵と……もとい叱咤し続けます。
その頃まひろは内裏を去り、娘の藤原賢子(南沙良)がその跡を継ぎました。
またまひろは赤染衛門(凰稀かなめ)に物語を書くよう勧めていたようですが、これは『栄花物語(えいがものがたり)』の伏線となるのでしょう。
残り数回となった「光る君へ」最後まで見届けていきたいですね!