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【戦国合戦のリアル】戦国時代、最下級の家臣の合戦費用は”自腹”!?戦の手柄はどう証明していた?

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13歳で大人の仲間入り

最後に、当時の武士の初陣の年齢ですが、これはおおむね13歳から17歳くらいが平均的だったようです。

現代日本ではようやく18歳で選挙権を得られるようになりましたが、戦国時代では大人として認められる年齢はもっと早く、早ければ13歳くらいで元服を済ませて大人の仲間入りを果たしていました。

彼らは元服を機に髪形・服装を改め、名乗りも幼名から実名に変わります。そしてこの年になると初陣を果たしていました。

また、元服を済ませると同時に筆おろしも行われ、名実ともに大人の仲間入りを果たしていたようです。大人になったというわけで、間を置かずに結婚することも珍しくありませんでした。

そして、初陣で敵の首を獲るなど武功を挙げることが、武勇の誉れとなったわけです。

しかし、大戦争の時代が終わると出陣の機会は激減し、豊臣秀頼のように一度も戦場に出ることなく、無念のまま死ぬ者もありました。

こうした当時の人々の在り方をよく知ると、戦国時代を見る目の解像度もさらに上がりそうですね。

参考資料:『歴史人2022年5月号増刊図解戦国家臣団大全』2022年5月号増刊、ABCアーク

画像:photoAC,Wikipedia

 

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