紫式部の夫・藤原宣孝の死因は何だったのか?ほか…大河ドラマ「光る君へ」7月28日放送振り返り:4ページ目
田鶴と巌君が舞っていた「陵王」と「納蘇利」とは
劇中で田鶴(のち藤原頼通)と巌君(のち藤原頼宗)が舞っていたのは、雅楽の陵王(りょうおう)と納蘇利(なそり)。それぞれどんな舞なのでしょうか。
陵王は蘭陵王とも呼ばれ、北斉(6世紀の古代中国王朝)の蘭陵武王・高長恭の武勇を表現した舞です。
高長恭は大層な美貌の持ち主で、部下たちが見とれてしまうことと敵が侮ることを懸念して龍の仮面を着けて戦場に臨んだとされました。
そのため大人が舞う時は特徴的な仮面を着けますが、女性や子供が舞う時は着けないそうです。
一方の納蘇利(納曽利とも)は二頭の龍が遊び戯れる様子を表した舞と言われ、陵王の対として舞われました。
一人か二人で舞い、一人で舞う時は落蹲(らくそん。うずくまる意)、二人で舞う時は納蘇利と呼ばれます。ただし流派によって逆に呼ばれることもあるそうです。
宮中では競馬(くらべうま)や賭弓(のりゆみ)、相撲節会(すまいのせちえ)などに際して披露されました。左方が勝つと陵王、右方が勝つと納蘇利が舞われたと言います。
それにしても、子役の二人はよほど稽古されたのでしょうね。素晴らしい演舞に、母親ならずとも、つい目が細くなってしまうひとときでした。
第30回放送「つながる言の葉」
夫を亡くした悲しみと向き合うため?それとも『枕草子』に対抗心を燃やしたため?まひろは物語の執筆を始めます。これこそ平安文学の最高峰『源氏物語』なのでしょう。
清少納言との友情に亀裂が入りそうな場面もあり、今後は対立関係になっていく展開が予想されます。
第30回放送「つながる言の葉」では宣孝の死から3年が経つそうですが、そろそろ彰子の女房として出仕するのでしょうか。
新たな展開に、次回も目が離せませんね!
トップ画像:大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより