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ラブシーンの意味、和歌と漢詩の違い、剣璽(けんじ)とは?大河ドラマ「光る君へ」3月10日放送振り返り

ラブシーンの意味、和歌と漢詩の違い、剣璽(けんじ)とは?大河ドラマ「光る君へ」3月10日放送振り返り

六条の廃墟で睦びあう二人。モチーフは『源氏物語』ヒロイン・夕顔か

さて、個人的には正直どうでもいい濡れ場でしたね。しかし『源氏物語』をモチーフにとり込む以上、ゼロという訳にも行かないのでしょう。

さて、いつも二人が待ち合わせするこの場所は六条とのこと。

六条とは『源氏物語』主人公である光源氏、また彼が捨てた?女性の一人・六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)を連想させます。

彼女は生霊となって光源氏の愛する女たちに次々憑りつき、殺してしまうのです。

そんな犠牲者の一人が夕顔(ゆうがお)の君。今にも消えてしまいそうな儚さを漂わせ、若気の至りで駆け落ちした光源氏と廃墟で一夜を共にしました。

これからもちょいちょい逢瀬を重ねるのか、もうこれっきりになるのか、今後も見どころとなりそうです。

剣璽(けんじ)とは?

さて、兼家一族によるクーデター「寛和の変」において、重要なアイテムとなった剣璽とは何でしょうか。

字幕がないと何だかよく分からなかったかも知れませんが、これは現代も皇室に伝わる三種の神器。

その内、剣=天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と、璽=八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を指す言葉です。

御神鏡=八咫鏡(やたのかがみ)は伊勢の神宮に奉安されています。

この剣璽なくして正統な皇位継承は有り得ません。だから絶対に持ち出すよう、兼家は藤原道隆(井浦新)と藤原道綱(上地雄輔)に命じたのでした。

三種の神器がそろってこそ、正統な天皇陛下であると証明されます。

この伝統は現代まで受け継がれ、また今後末永く受け継がれていくことでしょう。

6ページ目 後に道長の側室となる源明子(めいし/あきらけいこ)とは

 

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