大河ドラマ「光る君へ」1月14日放送の疑問点や重要トピックを振り返り!6年ぶりに再会した二人。しかし…:7ページ目
すさまじきもの
※この項目名は清少納言『枕草子』より。
その他、こまごまとした事などを書き留めておきましょう。
- まひろが柱に寄りかかり、膝を立てて座(ぐで)るのはいかがなものでしょうか。彼女一人ならともかく、父や乳母は叱らないのでしょうか。
- 女性が白昼の街中を駆け回るのはあまりよろしくありません。男性であっても、緊急事態を除いてそうは走らないものです。周囲を警戒させてしまいますから(現代でも、諸外国ではそのようです)。
- 前回から気になっていましたが、女性が几帳ごしに話さないのもいかがなものでしょうか。特に父や弟とは言え、異性の前では尚更そう感じます。
- キャラクターの見分けやすさを優先したためでしょうが、まひろはじめ、皆さん装束が原色過ぎやしないでしょうか。真っ赤な着物で白昼駆け回っていたら、間違いなく噂されてしまいそうです。
- いくら弟とは言え、道長をそう頻繁に呼び出せるものでしょうか。あまり気軽すぎてしまうと、平安貴族らしいやんごとなき感が薄れてしまいます。
ドラマの都合上、まどろっこしいと思われるかも知れませんが、このノロリノロリとした空気感も、時代劇の醍醐味ではないでしょうか。
こういう「もののあはれ」の追求に、今後期待しています。
第3回放送「謎の男」
さて、捕らわれてしまった道長と自宅に連れ戻されるまひろ。次週はそんな会えない二人のもどかしさが描かれるようです。
そして逃げていった「お尻ペンペン男(直秀・毎熊克哉)」はいったい何者なのか……物語は新たな展開を迎えます。
「どんな女子に興味があるんだ?」
「まひろさんは漢字がお得意なのね」
「文だの歌だの贈らないでも訪ねてしまえばいいんだよ」
「この男、知りませんか?」
「いつもお目にかかれずすれ違ってばかりですから」
「媒膳の女房たちを取り調べろ」
「頼んだぞ、道兼」
「私を間者にしろと」
「会いたかった」「会いたかった」
次週はどんなネタを仕込んで来るのか、ますます目が離せませんね!
※参考文献:
- 石上英一ら『岩波日本史辞典』岩波書店、1999年10月
- 倉本一宏『新装版 人物叢書 一条天皇』吉川弘文館、2003年12月
- 山本淳子『源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり』朝日新聞出版、2007年4月
- 西沢正史編『源氏物語作中人物事典』東京堂出版、2007年1月
トップ画像: 大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより