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将軍・徳川綱吉の時代に3度もの大火災…江戸時代の「元禄の大火」はなぜ起きた?
「大火」だらけの江戸時代
江戸時代は火災が頻発した時代でもあり、特に江戸で起きた火災の中でも「大火」と呼ばれるものは49件も起きています。
江戸時代の歴代将軍は15人いるので、単純計算すると一人の将軍の時代につき平均3件は大火が起きていたことになります。
中でも特に大変だったのが第五代将軍・徳川綱吉の時代でした。この人の時代に、江戸の町は後に「元禄地震」と呼ばれる大地震に加え、元禄10年・11年・16年の三回、大規模な火災が発生しています。この三つを総称して「元禄の大火」と呼びます。今回はこの「元禄の大火」について解説します。
まず元禄10年の大火は、現在の文京区大塚の善心寺という寺から出火し、旗本屋敷など363軒が焼失したものです。
その翌年、元禄11年に発生した火事では、京橋南鍋町の仕立物屋から出火し、大名屋敷や寺院など約2万軒が焼けました。死者も3,000人以上とされており、これは「勅額火事」「中堂火事」とも呼ばれています。
最後に元禄16年に発生した火事は、小石川の水戸藩上屋敷から出火したもので、この6日前には関東大震災と同レベルとされる元禄地震が起きたばかりで江戸は大混乱に陥りました。
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