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「いが餅」に込められた農村のつつましい願いとは…伝統和菓子のさまざまな起源説を紹介

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豊かな実りをイメージして…

さらに東北では、もともとは「伊賀餅」と呼ばれていたものの、その後、大正時代に稲の不作が続いたので五穀豊穣を祈願する意味で「稲花餅」と書くようになったという由来があります。

このため、有名な山形県の蔵王温泉で販売されているいが餅(稲花餅)は、稲の実りを表す黄色が使われています。

そして広島県の呉地方では、やはり不作で地域の祭りにお餅が出すことができなかった時に、芋で作った団子にもち米をまぶしてごまかしたことがあったそうです。それがいが餅の起源になったとか。

このように起源説はさまざまですが、いが餅は、特に地方では五穀豊穣を祈願する気持ちや、お菓子を少しでも贅沢で華やかな味わいにしたいという願いから生み出されたのかも知れませんね。

参考資料
和菓子の季節.com
農林水産省

 

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