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「国葬」って何?戦前・戦後の違いとその歴史、これまで国葬で弔われてきた人たちをチェック!

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その他の葬儀

国葬の他にも、国を挙げて行う大規模な葬儀が存在します。

まず日本の天皇、または上皇の葬儀を「大喪の礼(たいそうのれい)」と言います。これは国葬とは違って皇室典範で定められており、国の儀式として執り行われることが決まっています。

また、費用の全額を国費で賄う国葬と違い、費用の一部分を国が負担する葬儀を「国民葬」と言います。大隈重信佐藤栄作の葬儀はこの国民葬で行われました。

他にも、内閣と所属政党が共同で執り行う葬儀を「合同葬」と言います。小渕恵三橋本龍太郎宮沢喜一中曽根康弘などの葬儀が合同葬で行われました。

国葬令が廃止されてからは、首相経験者などの葬儀は、こうした国民葬や合同葬などの形式で行われることが多いようです。

首相経験者の合同葬の場合、その費用はおよそ1億5千万円ほどかかると見られています。その中で公費負担は1億円弱とも言われています。この金額の膨大さから、多少なりとも国民による反発が起こるようです。

加えて新憲法で定められた「国による宗教行為の禁止」もあり、近年では国民葬が執り行われるのも稀で、合同葬も首相経験者でなければなかなか行われないようです。

 

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