日本人ならやっぱりお米を!病弱だった将軍・徳川家光の乳母・春日局が考案した「七彩飯」とは:2ページ目
赤小豆飯(あかあずきめし)
赤小豆を一緒に炊き込むことで、豆の甘い香りや味、そしてお赤飯のような色が食欲をそそります。
ビタミンB1は糖質の燃焼を助けるので食べたものがすぐエネルギーに変わり、アグレッシブに活動してまた腹が減って食欲増進……という好循環に。
粟飯(あわめし)
ご飯に粟をまぜて炊き込んだもの。粟には白米に比べて約7倍の食物繊維、約6倍の鉄分、約5倍のマグネシウム、約3倍のカルシウムとカリウムが含まれます。
黄色く小さな粒のプチプチも、食感を楽しめるポイントですね。
茶飯(ちゃめし)
抹茶を煎じた汁でご飯を炊いたもの。お茶の香りと含まれるカフェインが気分をすっきりさせてくれるとか。
引割飯(ひきわりめし)
文字通り、米粒を粗く砕いて(引き割って)から炊いたご飯。こうすることで食べやすく、消化もよくなります。
乾飯(ほしいい)
一度焚き上げたもち米を乾燥させ、臼で挽いてから熱湯をかけたもの。インスタント食品の先駆けみたいなご飯ですが、一度乾燥させることで中まで熱湯が含まれてふっくらとした食感に仕上がるのだとか。
麦飯(むぎめし)
現代でもお馴染みの麦飯。麦にはビタミンB1やビタミンB2、鉄分やカルシウム、食物繊維が豊富に含まれています。
麦粒の袴(真ん中の黒い線)も食感が楽しめてお得です。
湯取飯(ゆとりめし)
炊いたご飯を水洗いして粘り気を流し、今度は蒸し上げることでサッパリ軽い食感に。こうすることで、食欲がない時にも食べやすくなります。
……以上七種類。七彩と言っていますが、ここでは色素ではなく食卓に「彩りを添える」意味と解釈しましょう。
これを毎食々々用意するのはとても大変ですが、だからこそ竹千代もその心遣いに感激。その思いに応えようとモリモリ箸を進めたことでしょう。
機会があれば、ちょっと自分でも試しに作ってみたいですね。