お尻にシッポ?2つの顔に4本足!?古事記に登場する謎に包まれた異形の神々たち:4ページ目
応神天皇
ヤマトタケルの子・仲哀天皇とその妃・神功皇后の息子で第15代目天皇です。神功皇后のお腹の中に15ヶ月いたとか、なかなかに謎多き天皇とされています。
応神天皇は二の腕が異常に盛り上がっており、「ホムタ(矢を入れる道具)」のような塊だと言われ、弓の名人として神格化されました。また、非常な怪力だったともいわれています。
そのホムタから別名「誉田天皇(ほむたのすめらみこと)」といい、日本書紀ではその名で記述されています。中世以降は軍神として扱われ「八幡神」として信奉、全国に八幡信仰が広がりました。
神功皇后が新羅討伐に出向いた歴史は信ぴょう性が疑問視されていますが、その息子の応神天皇が新羅や百済から渡来人を多く日本に呼び寄せて、国力を発展させたことは間違いないようです。
古代史は何を意味しているのか判明していない表記も多く、想像力を掻き立てられます。決して正解が発見されることはないゆえに、これからも色々な説が生まれることでしょう。皆さんも改めて古事記に注目してみてはいかがでしょうか。
参考:『飛騨の伝説と民謡』(高山西小学校研究部)、『病が語る日本史』(酒井シヅ)、『古事記と日本書紀』(武光誠)