お尻にシッポ?2つの顔に4本足!?古事記に登場する謎に包まれた異形の神々たち:3ページ目
蛭子(ヒルコ)
イザナギノミコトとイザナミノミコトが国生みの神とされているのはご存じの通り。
二人は交わって35柱もの神様を産み落としましたが、最初に生まれた「蛭児(蛭子)」は何年たっても手足が萎えたままだったため、葦舟に乗せて流されてしまいました。
その後蛭子はどうなったかというと、恵比寿神と同格化されて七福神の一人となった説もあります。これは室町時代に登場した説だといいます。
蛭子は三年迄足立たぬ尊とておわしければ、天石勝樟船に乗せ奉り、大海が原に推し出して流され給ひしが、摂津の国に 流れ寄りて、海を領する神となりて、夷三郎殿と顕れ給ふて、 西の宮におはします。(『源平盛衰記』剣巻)