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お尻にシッポ?2つの顔に4本足!?古事記に登場する謎に包まれた異形の神々たち

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両面宿儺(リョウメンスクナ)

仁徳天皇の時代、『日本書紀』に登場する飛騨の国の者で、「1つの胴体に2つの顔、胴体それぞれに手足を持っており、頭頂部が合わさっていてウナジが無く、ヒザはあるが、ヒカガミ(ヒザ裏のくぼみ)とカカトが無かった」という特徴をもっています。

これらの特徴から、スクナはシャム双生児だったのではと想像されています。非常な怪力で一度に40、50人を相手にしても負けず、4本の足で走るととてつもなく速かったといいます。

岩窟に住み、夜になると人里に降りてきて家に押し入り金品強奪を働いたため、人々は恐れおののき、武振熊命(たけふるくまのみこと)によって討伐されたと記されています。天子様に忠義を誓えば命を助けてやるといわれるも、生まれた土地で殺される方が本望といって、首を切られたとか。

しかし岐阜県の民間伝承では「悪鬼や竜を退治して民衆を救った」、「農業を指導した」などの善行も伝えられ英雄視されている面も。飛騨高山では千光寺を開山したとされており、「両面宿儺像」が祀られています。

 

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