超激レア世界最古の将棋駒「醉象」とは?日本の歴史に深い関係がある将棋の起源や秘密を紹介
平安時代から盛んだった将棋は、現代の大学や高等教育機関などの授業に取り入れられており、娯楽としてだけでなく知的能力を育む「教材」としても高い評価を受けています。
最近では「藤井聡太効果」や「鬼滅の刃 こどもしょうぎ」が話題となり、「将棋ブーム到来」とも言われているようです。
そこで今回は、将棋の起源や知られざる秘密のほか、豆知識についても紹介したいと思います。
将棋の起源について
将棋がいつ誕生したかは多くの諸説があるためはっきりしていませんが、古代インドのチャトランガというゲームをモチーフに生み出されたという説が一般的です。
チャトランガが西洋や東アジアなどの各地に広がり、西洋ではチェス、朝鮮半島ではチャンギ、中国ではシャンチー、タイではマークルック、日本では将棋というように、さまざまな類似遊戯へと発展していったのではないかと言われています。
超激レア世界最古の駒「醉象」とは
1993年、奈良県にある興福寺境内から世界最古の駒が発見されました。発見された駒の中には、「醉象(すいぞう)」とよばれる、現代にはない駒があったそうです。
醉象は真後ろに進めませんが、それ以外は「玉」と同じ動きができ、成ることで「太子」となって玉が討たれても玉の代わりとして対局を続行できました。
また、醉象と同時に、天喜6年(西暦1058年)と書かれた木簡(もっかん)と呼ばれる木の板も発見されたことから、これらの駒は平安時代のものではないかと考えられています。
ページ: 1 2