【鎌倉殿の13人】独りじゃないよ!流人時代から頼朝に仕え、気にかけた者たち【後編】:2ページ目
相模から伊豆まで遠距離通勤の佐々木四兄弟
以上3名が住み込みで仕えていたほか、相模国高座郡渋谷荘(現:神奈川県大和市)からは、かの佐々木四兄弟が通いで仕えていました。さすがに毎日ではないでしょうが、伊豆と相模を往復するとは結構な遠距離通勤ですね。
【佐々木四兄弟の顔ぶれ】
長男:佐々木太郎定綱(演:木全隆浩)
次男:佐々木次郎経高(演:江澤大樹)
三男:佐々木三郎盛綱(演:増田和也)
四男:佐々木四郎高綱(演:見寺剛)
※五男の佐々木五郎義清(未登場)らは、まだ若いため父・佐々木秀義(演:康すおん)と一緒にお留守番だったと考えられます。
佐々木一家は平治の乱に敗れて渋谷荘まで逃げ込み、そこを治めていた平家方の渋谷重国(しぶや しげくに)と意気投合。ちょっと泊まってけとのお言葉に甘えて、ついつい20年ばかり居候。
しかもそこから平家に仇なした謀叛人(頼朝)の元へいそいそと通っている……坂東武士たちの間では、正直なところ「源氏と平家の戦い」なんて心底どうでもよかったのかも知れませんね。
ところで仕えているとは言っても、別に所領を経営する訳でもない頼朝のもとで何をするのでしょうか。宿直(とのゐ。夜警)や身の回りの世話をしたり、ナンパや気晴らしにつき合ったりと言ったところかと思われます。