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「鎌倉殿の13人」山本耕史が演じる三浦義村、実は初回放送時点ではまだ8歳の子供だった?

「鎌倉殿の13人」山本耕史が演じる三浦義村、実は初回放送時点ではまだ8歳の子供だった?

義時との共通点?頼朝公の生前は、どこか薄い存在感

……で、それはそうとして。これだけでは単なる野暮に終わってしまいますから、せっかくなのでここからは真面目に三浦義村の生涯をざっくり辿っていきたいと思います。

三浦義村が鎌倉幕府の公式記録『吾妻鏡』に初登場するのは寿永元年(1182年)8月11日。政子の安産祈願のため奉幣使(ほうべいし。寺社への使者)として安房東條庤(現:千葉県鴨川市)へ派遣されました。

初陣と見られる記録は元暦元年(1184年)8月、頼朝公の異母弟・源範頼(のりより)を総大将とする平家追討軍に父と共に参陣します。

この時、軍記物語『源平盛衰記』では

「十五六ハ小、十七以上ハ可二上洛一ト被レ定タリ」

※第37巻「平家開城戸口并源平侍合戦事」より

【意訳】15~16歳は子供(資格なし)、17歳以上は上洛≒参陣すべしと定められた。

この時にようやく17歳(満16歳)となった義村は源平合戦の舞台に躍り出る資格を得たことになり、逆算して仁安3年(1168年)生まれと推測されます。

その後も父と並んで頼朝公に供奉し、建久元年(1190年)には父から勲功を譲られて右兵衛尉に任官しました。

義村が存在感を現し始めたのは頼朝公の死後。それまで父の背中に隠れていたのが、頼朝公というカリスマを失った混乱期に表舞台へ出ていくところが義時と似ていますね。

※北条義時について:

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2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公・北条義時ってどんな武士だった?【下】

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3ページ目 政敵らを次々と粛清、ついには将軍までも?

 

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