時代劇は間違いだらけ?~其の一~…蕎麦屋にテーブルはないし、裁きのお白洲は外ではなかった!?
お白洲は屋外だったのか
「裁きを申し付ける!」
奉行が判決を下しうなだれるお白洲の被疑者。時代劇でど定番の光景ですね。考えてみたら屋外だと、雨天のときは役人も濡れてしまいます。
きょうは雨だから取り調べなし~なんて、いい加減なことは曲がりなりにも「お役所仕事」であるはずがありません。
奉行所には、奉行が着座する「裁許所」の前に「上縁・下縁」という二段の板縁があり、その前方下に公事場(お白洲)があります。
天保13年の「町奉行所図」には「仮白洲」部分に「此上仮屋根」とあり、図面では公事場は裁許所と同じ色に塗られています。屋内の土間に砂利を敷いてお白洲として用いているというのが実情のようです。
ではなぜ白洲は外というイメージになったかというと、時代劇の撮影で屋内照明を準備するのが大変だから、ということのようです。確かにうつむく下手人の顔をどう照らすか考えるのは面倒ですね。
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