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時代劇は間違いだらけ?~其の一~…蕎麦屋にテーブルはないし、裁きのお白洲は外ではなかった!?

時代劇は間違いだらけ?~其の一~…蕎麦屋にテーブルはないし、裁きのお白洲は外ではなかった!?:2ページ目

机の上で蕎麦をすする光景はなかった

江戸といえば町人文化、町人といえば蕎麦。

蕎麦屋といえば格子状の衝立で仕切られ、木製の四角い背もたれのない椅子に座り、木製のテーブルの上で蕎麦をずるずるっとやる、現代の蕎麦屋とあまり変わらない光景を想像する人も多いでしょう。

しかーし、テーブルとイスというものは、西洋から入ってきたものです。撮影ではいかにも日本的な色や素材を使っているので違和感なく見ることができてしまいますが、近代の日本まで無かったものです。

では昔の人はどうやって食べていたのでしょうか?

浮世絵をみると、台に座り、お盆に載せられた椀を手に取って食べるというスタイルです。今でも伊勢の「赤福」など由緒ある和菓子屋で、このスタイルで供している店も少なからず存在しますね。

御用改め…提灯の正面は「御用」じゃなかった

ほとんどの時代劇では提灯の正面に大きく「御用」と書かれていますね。

しかし正式な町奉行所の御用提灯は、「御用」の文字は左右二カ所に縦に書かれており、正面には「北町奉行所」など奉行所の名前が書かれていました。

ただ、御用提灯は何も捕り物や取り調べのときだけに使うもの、というわけではなく、幕府のさまざまな用事の時に使われたので、正面に「御用」と書かれたものも存在します。

なんにせよ奉行所が使うものとして時代劇で使用する提灯は、視聴者に向けてわかりやすく正面に書いてあるということですね。

 

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