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大河ドラマ『青天を衝け』で町田啓太が好演!幕末随一のイケメン「土方歳三」はどのように箱館で戦った?

大河ドラマ『青天を衝け』では町田啓太が好演! 『ゴールデンカムイ』や『銀魂』で話題の、「最後の侍」はどのように箱館で戦った?幕末随一のイケメンにして、新選組副長・土方歳三

旧幕府陸軍の統率者

歳三自身は、鳥羽伏見の敗戦後から特に新式銃へ傾倒していきました。

用兵の才能や経験は勿論ですが、戦略眼は大いに買われています。

奥羽越列藩同盟の会議では、榎本武揚は歳三を全軍の総督に推薦。しかし歳三が「軍律に背けば、大藩の重役も斬る」と発言したことで話が流れています。

陸軍奉行並への就任は、いわば榎本の期待の大きさが実現したものでした。

翌明治21869)年正月には、歳三は更なる権限を与えられています。

組織編成により、歳三は大鳥圭介と共に箱館政府軍のレジマン(連隊)を束ねる立場に就任しました。

歳三の指揮下には、新選組だけでなく、フランス人司令官のカズヌーヴや、伊庭八郎も加えられたのです。

箱館政府軍の軍権の大部分は、歳三に預けられていました。

新式銃の部隊の指揮官となって、二股口での戦いを勝利に導く

箱館を制圧したものの、歳三たちの前途には困難が待ち構えていました。

明治元(1868)年11月に主力軍艦・開陽丸が沈没。翌明治21869)年3月には、宮古湾海戦で敗北するなど、戦況は劣勢に傾いていきました。

4月、薩長ら明治政府の軍が蝦夷地に上陸を開始。箱館を目指して進撃を開始するようになります。

歳三は、百三十人の兵を率いて二股口に布陣します。

対して明治新政府の兵は四百人。しかも装備する銃はで土方隊がエンフィールド銃で先込式、新政府側はより最新である元込式のスナイドル銃でした。

普通に戦えば、敏三の部隊は壊滅してしまいます。

そこで歳三は、事前に台場山に守備するための塹壕陣地を構築しました。

413日、新政府軍が街道沿いに姿を表します。歳三隊は塹壕から射撃を開始。新政府軍を退けています。

23日には新政府軍は八百まで兵を増派。しかし歳三らはあくまでも抵抗し続けました。陣地から十字砲火を浴びせ、斬り込みを敢行。遂には新政府軍を撤退に追い込むことに成功します。

程なくして、別地点の矢不来が陥落。背後を突かれる恐れが出たため、歳三隊は撤退する道を選びました。

3ページ目 箱館での最後の戦いと死因

 

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