先人達の大変な苦労が…。日本に外来語が定着するまでに、実はすったもんだがあった?
同じ言葉なのに「チェロ」が「セロ」?
『セロ弾きのゴーシュ』と言えば、文豪・宮沢賢治による名作です。読者の皆さんも、おそらくタイトルを見聞きしたことくらいはあるのではないでしょうか?しかし、同時にこの作品のタイトルを初めて見た時に「『セロ』っていったい何だ?」と思われた方もいるでしょう。実は筆者も「セロ」がピンと来なかった1人です。
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実は「セロ」とは、管弦楽には欠かせない弦楽器「チェロ」のこと。「チェロ」のスペルは「Cello」なので、読みようによっては確かに「セロ」とも読むことができますね。
しかし、同じ物を表す言葉なのになぜ、かつてはこのように異なる表記がなされていたのでしょうか?そこには「外来語」が日本語の中に定着するまでの、先人達の大変な苦労があったのです。
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