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江戸時代の遊郭、遊女デビューのタイミングは初潮次第?
遊女デビューのタイミング
吉原には、幼いころに妓楼に売られた子・禿(かむろ)もいます。彼女たちは見習いの身分で、花魁の下で雑用をしながら遊女としての躾を受けるのです。そして15、16歳の頃に新造(下級遊女)となり、初めて客をとるのですが、正確に何歳で新造になるかは決まっておらず、そのタイミングは初潮次第でした。
初潮がきたら、まず「水揚げ」という儀式を行います。いわゆる処女の破瓜(はか)ですね。たとえ楼主であっても、水揚げをすることはありませんでした。また、経験の浅い若い男が水揚げをするのも、新造の未発達な局部を傷つけて、しばらく客をとれない状態になる危険性があるといわれたそう。
では、水揚げをするのにどんな人が適役かというと、40歳以上の気心しれた常連客だったのです。当時の40歳というと初老で、「40以上ならたとえたったとしても、どこかやわらかでふうわりするだろう」と言われていました。ほどよく歳を重ねている方が性経験も豊かで、新造を痛めることもないだろうと信頼されていたのです。
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