これが戦国時代のリアルだ!合戦中はどう睡眠を取った?兵士のご飯を小出しにした理由とは?
睡眠は「陣城」の中で
戦国時代の武将や兵士たちは、合戦時にどのように生理的欲求を処理していたのでしょうか。ここでは、睡眠と食事について解説します。
合わせて読みたい記事↓
戦国時代の武士たちはのんびり「湯治」に行くヒマなどない!合戦でのケガの応急処置はどうしてた?
湯治に行ってるヒマはない戦国時代の武士たちは、言うまでもなく、戦闘において頻繁にケガをしていたと思われます。それにしても、彼らがそうして合戦で傷を受けたとき、どうやって治療していた…
まず睡眠の話ですが、当時の合戦は、普通は一日では終わりません。敵方とにらみあったまま、何日も膠着状態になることもあれば、戦線が広がって転戦しなければならないこともありました。
で、何日間もそうした状態が続けば、体力のある武将たちでも睡眠をしっかりとらないことには体がもちませんでした。
では、彼らはいつどのように睡眠をとっていたのでしょうか?
実は、合戦中でも武将たちは、かなりしっかり睡眠をとっていました。
むろん、夜襲の恐れもあるので無防備に眠りこけていたわけではありません。陣城と呼ばれた囲いをつくって防御ラインを築き、見張りを各地に立てたうえで幔幕を張り、そのなかで眠ったのです。
眠り方としては、藁にもぐって寝る者もいれば板の上で寝る者もいたとか。彼らは限られた設備の中で最大限の休息を確保するため、知恵を絞っていたのでしょう。
明日にも合戦だという緊迫した状態が続けば、鎧兜をつけたまま寝ることもありましたが、そうでない場合は鎧兜を脱ぎ、当時の寝巻である小袖姿で眠りにつくこともあったとか。
ページ: 1 2