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はじまりは約400年前!?戦費調達や戦後復興にも使われた、知られざる「宝くじ」の歴史トリビア

はじまりは約400年前!?戦費調達や戦後復興にも使われた、知られざる「宝くじ」の歴史トリビア

時の流れは速いもので、もうすぐ1年が終わりますね。そんな年末に、クリスマスやお正月と並んで、「宝くじ」を楽しみにしているという人も多いのではないでしょうか。

当たる確率が低いことはわかっていても、当たるかもしれない、というワクワク・ドキドキ感は宝くじならではですよね。

そこで、今回の記事では、知られざる宝くじの歴史やトリビアについてご紹介していきたいと思います。

※この記事は宝くじの購入を勧めるものではありません。宝くじを購入する際はご自身の判断で、ご自身の責任でお願いいたします。

機動隊も出動!死者まで出た最初期の「年末ジャンボ宝くじ」の大混乱ぶりがスゴすぎる

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日本の宝くじは、お寺から始まった

世界各国で宝くじやそれに似たくじはありました。日本における宝くじの始まりは、諸説あるものの、約400年前のお寺にあると言われています。

1624年(寛永元年)、摂津国(現在の大阪府北西部と兵庫県南東部)にある「箕面山瀧安寺」が売り出した「箕面富(みのおのとみ)」と呼ばれるものでした。

現在の宝くじとは異なり、当選者にはお金ではなく健康や商売繁盛などを願う特別なお守りが贈られました。

江戸時代の地誌「摂津名所図会」には、このくじでお寺がにぎわっている様子が見られます。

人気が過熱し、幕府は規制を設ける

「箕面富」の人気を受け、全国で金銭が当たる「富くじ」が広がっていきました。感応寺(台東区谷中)、瀧泉寺(目黒区下目黒)、湯島天神(文京区湯島)は「江戸の三富」と呼ばれるほどの人気に。

今も昔も庶民の夢!江戸時代、人気を博した「富くじ」「富興業」とは?

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あまりに人々が熱狂してしまったため、江戸幕府は1692年(元禄5年)に「人心を乱す」という理由で富くじを禁止しました。

1700年ごろには、幕府の財政が悪化。寺社を支援できなくなったことにより、寺社だけには修復費用調達の手段として、富くじの発売を許可しました。しかし、不正が横行したり、風紀が乱れたりといった理由から、天保の改革で全面的に禁止されました。

2ページ目 第2次世界大戦末期に復活

 

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