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西洋で重宝された「盾」を日本の武士やサムライが使わなかったとされる納得の理由

西洋で重宝された「盾」を日本の武士やサムライが使わなかったとされる納得の理由

現代までに世界各国で内紛や戦争が勃発。ときには世界を巻き込んだ大戦へと発展するケースもありました。

そういった内紛や戦争では、己の足のみで戦場を駆け抜ける「歩兵」が先陣を担当して敵陣に直行するため。攻撃をモロに受けることも多かったようです。

西洋ではこういった「歩兵」と呼ばれた兵隊たちが盾を使って攻撃を防いでいましたが、日本の武士やサムライは刀などの攻撃系の道具のみで戦ったとされています。

どうしてなのか、詳しく見ていきましょう。

西洋で発展した盾の歴史と装備するメリット

叩き斬ることに特化した西洋の「ロングソード」や高い破壊力を持つ「ハンマー」、弓矢や投石などの投擲物を用いた戦いを主流とした西洋諸国では、それらの攻撃を防ぐ手段として強固な盾が存在しました。

複雑な構造を持つ鎧よりも安価に大量生産できるというメリットもあって、防御力に長けた盾は必需品として重宝されたのです。

西洋における盾の歴史は、紀元前5世紀から存在していたと考えられています。というのも、この当時世界最強の戦闘民族として知られていた「スパルタ人」は、横一列に並んで左手に盾を持ち、右手に槍を構えて攻守に優れた陣形で戦っていたのです。

盾で防御し、隙をついて槍で攻撃したため、並大抵の歩兵では敵いませんでした。こうして盾文化が注目され、のちの西洋でも流入されることとなったのです。

2ページ目 小型化した西洋の盾

 

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