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西洋で重宝された「盾」を日本の武士やサムライが使わなかったとされる納得の理由

西洋で重宝された「盾」を日本の武士やサムライが使わなかったとされる納得の理由

武士やサムライが盾を持たなかったとされる理由

西洋では重宝された盾ですが、日本の歴史によく登場したのは4世紀以前です。

縄文時代から存在していたと考えられていて、盾を持った埴輪や土偶も確認されています。また、最古の歴史書「日本書紀」にもその存在が記されていました。つまり、古代日本人にとっても盾は、貴重な自己防衛の道具だったのです。

しかし4世紀以降の日本は、同盟国・百済(くだら)の救援要請を受けて朝鮮半島に出兵。そこで馬を使った戦闘スタイルを目撃し、戦況をひっくり返すほど強力な騎馬兵の強さを知ったのです。

馬を制御しながらの戦闘はセンスが不可欠でしだが、生真面目な日本人は努力で技術を磨き、朝鮮半島の戦闘スタイルを取り入れることに成功したのでした。馬に跨って戦闘する際は手綱と刀で両手が塞がるため盾は持てません。

騎馬兵は機動力があり、高い位置からの攻撃など盾にも劣らないメリットが多くありました。

そのため、武士やサムライによる馬を使った戦闘が増加した戦国時代以降には、盾はほとんど使われなくなったといわれています。

のちの戦国時代で最強の称号を手にした武将「武田信玄」も、強力な騎馬隊を率いたことで数々の戦いを制しました。

 

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