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花山天皇の出家は近いか!? 大河ドラマ「光る君へ」2月25日放送の重要トピックを振り返り

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輔保のモデル?藤原保輔

散楽一座の座長・輔保(松本実)。どうせモブキャラだろうに、どうしてこんな立派な名前がついているのでしょうか。

もしかしたら、平安時代に大暴れした強盗・藤原保輔(やすすけ)がモデルなのかも知れません。

系図集『尊卑分脈』には「右馬助、正五位、右京亮、右兵衛、強盗張本、本朝第一武略、蒙追討宣旨事十五度、後禁獄自害」と記されています。

【意訳】右兵衛など官職を歴任し、正五位の位を持ちながら強盗を働いた。日本一の豪傑で、朝廷より15度も追討の宣旨を受ける。のちに捕らわれ獄中で自害した。

寛和元年(985年)に源雅信(益岡徹)の館・土御門殿で傷害事件を起こし、検非違使の源忠良(ただよし)を逆恨みして射かけるなど、なかなかの悪党です。

その後も永延2年(988年)に藤原景斉(かげただ)や茜是茂(あかね これもち)の館へ強盗に押し入るなど罪状を重ねました。

手を焼いた朝廷は保輔を懸賞首とし、ついには父の藤原致忠(むねただ)を人質として逮捕します。犯人でなく、官憲が人質をとるなんて相当焦っていたんでしょうね。

さすがに危機感を覚えた保輔は出家して北花園寺へ逃げ込みますが、友人の藤原忠延(ただのぶ)がこれを密告します。

そしてかつて部下であった足羽忠信(あすわ ただのぶ)によって捕らわれてしまいました。

生き恥をさらすまいと自ら腹をかっさばき、腸を引きずり出した保輔は、その翌日に獄死。これが日本史上初めての切腹と言われています。

話は戻って、散楽一座の座頭・輔保。実在の保輔はまだ生きますが、彼はどんな最期を遂げるのでしょうか。

第9回放送「遠くの国」

花山天皇「(道兼に)お前は、分かってくれるのか」

藤原実資「(義懐に)私ほどの勤勉な者に向かって怠慢とは……」

安倍晴明「私の秘策、お買いになりますか?」

まひろ「散楽の人たちが何をしたって言うんですか!」

藤原道長「どこに向かった!」

まひろ「もう三郎とは呼べないわ」

道長「余計なことをした」

まひろ「そうね、海の見える国……」

次週予告のセリフから、花山天皇は道兼と意気投合。そろそろ出家するようですね。

朝廷内では藤原実資(秋山竜次)が義懐に反発し、安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が何やら秘策を持ち出します。

そして捕らわれた散楽一座が処刑され、まひろは道長を逆恨みする。そんな展開でしょうか。

何もかも嫌になって、海の向こうに広がる世界に思いを馳せる……次週も目が離せませんね!

トップ画像:大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより

 

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