花山天皇の出家は近いか!? 大河ドラマ「光る君へ」2月25日放送の重要トピックを振り返り:2ページ目
藤原義懐の専横
花山天皇(本郷奏多)の寵愛により、従二位・権中納言となった藤原義懐(高橋光臣)。記録によれば寛和元年(985年)11月22日に従二位、同年12月27日に権中納言となっています。
劇中では陣定(じんのさだめ)を一時停止し、原則的に天皇陛下≒義懐が独裁を行い、関白以下の意見はすべて書面で行うよう宣言していました。
要するに「お前たちの意見は聞きたくない」と言っているのでしょうね。これについては兼家の発言どおり「天皇陛下といえども過ちを犯すことがあり、それをお諫めするのが臣下の役目」と思います。
まぁそんな声を聞き入れるような義懐ではありませんが……その栄華も花山天皇が出家されるまでのこと。
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来週には、視聴者のカタルシスがもたらされるのではないでしょうか。
花山天皇に接近する道兼
花山天皇「右大臣の子か、早く失せろ」
いつまでも父親に虐待され、主君にも冷遇されるかわいそうな道兼。しかし父親と不和であることを知り、花山天皇はにわかに興味を持ちます。
花山天皇「地獄に堕ちるな、右大臣は……ハハハハハハ!」
憐れむかと思いきや高笑い。今週に限らず、情緒不安定な陛下でした。
これをキッカケに道兼は花山天皇の信頼を積み重ね、ついには出家をそそのかすまでの関係になるようです。
要するに、すべては右大臣家の術中だったのでしょう。兼家があらかじめ考えていたのか、覚醒した瞬間に考えついたのかも知れません。
長男の藤原道隆(井浦新)はまだそこまでのエグさを備えてなさそうですし、藤原詮子(吉田羊)はできてもしないと思います。
ちなみに兼家は4年後の永祚2年(990年)まで生きるため、もうしばらく活躍してくれそうです。