かつて団扇(うちわ)はメモ帳代わりに使われていた!?なんと飛鳥時代にまで遡る団扇の歴史:2ページ目
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紙の扇は12世紀後半から登場し、南宋・元にも輸出され、14世紀には明から両貼りのものが唐扇として逆に輸入されました。こうして、室町時代には扇商人が誕生し、扇は、一般の人々にも広まりました。「すゑひろがり」の珍問答にも、そのやり取りを見て取ることができます。
平安時代になって扇子が流行し、団扇は一時期使われなくなりましたが、戦国時代以降ともなると、武将たちの陣中での軍配うちわに復活します。
そして、江戸時代になると竹細工が盛んになり、紙の製造技術の発達と共に庶民の生活の中に様々な形で活用される様になりました。
この頃のうちわには、扇面に浮世絵や役者絵が用いられ、網代でつくった網代うちわ、絹をはった絹うちわなどのほかに、柿しぶを塗った渋うちわが使われるようになりました。
このような流れの中で、次第にお盆や中元の祝儀用にも、団扇が活用される様にななりました。こうして、いつしか宣伝用団扇が登場するのです。
参考
- 岐阜市歴史博物館『 』(2001)
- 岩井 宏實『日本の生活道具百科3 装う道具』(1998 河出書房新社)
- 中川 重年『調べてみようふるさとの産業・文化・自然4 地場産業と名産品2』(2007 農山漁村文化協会)
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