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昔は桜を折ってお持ち帰り?桜の花を求め山野へ、花見よりも古い歴史を持つ「桜狩り」とは?

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ちなみに「桜狩り」では、野山に桜を求めて歩き、枝を手折って持って帰り鑑賞したり、していたそうです。今でこそ植物の枝を折ってしまうのはご法度ですが、当時はそれが良しとされていたのですね。

ちなみに、桜の枝を手折ることが詠まれた歌は意外と多くあります。例えば古今集には、

「見てのみや人に語らむ桜花手ごとに折りて家づとにせん」

後撰集には、

「山守はいはばいはなむ高砂の尾上の桜折りてかざさむ」

などがあります。

「桜狩り」から「花見」への変化

「桜狩り」から「花見」へと変化したのは、仁明天皇の時代(833-850年)に「左近の梅」が枯れてしまったときに代わりに桜を植えたのがきっかけと考えられています。貴族たちは御所の桜を真似して、自分たちの邸宅の庭にも桜を植えるようになりました。

このことにより、あえて野山に桜を見に行かずとも、自宅で桜を鑑賞することができるようになったのです。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

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