健康オタク・徳川家康にまつわる食文化を見て・味わうイベント「武士のめし」展【前編】
天下人でありながら、ご馳走や美味な食事よりは質素で健康にいい食生活に気を付けていた徳川家康。「伝統的かつ理想的な和食」によって天下取りに成功したとも称されています。
味のみならず栄養面や保存面なども考えた家康が選んだ銘品は、没後400年を超えた今も全国各地の名産品として人気があるのです。
今回は、そんな「天下取りが愛した食材」と、2023年9月からスタートした徳川家康ゆかりの食材・食文化を学んで味わう、イベント「武士のめし」についてご紹介します。
全国にある家康お気に入りの食べ物
戦国武将の中でも、食に関しては健康に人一番気を遣っていた徳川家康。質素ながらも体にいい食生活を、家来たちにも推奨していたとか。
しかしながら、その反面「新しもの好き」で柔軟な考え方を持ち、「よい」と聞いたり思ったりしたものは積極的に取り入れていました。
家康が気に入ったことで、その「土地の名産品」になり、数百年経った今でも人気の食べ物が各地にあるのはご存じですか?
時を超え今も愛される家康のお気に入り
家康のお気に入りは、今も知られているものばかり。皆さんも食べたことがあるでしょう。
【草加せんべい】
江戸時代、重要な米の産地であった埼玉県・草加市。農家では、米を粉に挽き蒸して練り、薄くのばし塩をまぶして焼いたものをおやつに食べていました。
それが、領内を巡視していた家康の目に止まり「保存食としても優れている」と推奨したことから「草加せんべい」が名産品となったそうです。
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