端午の節句の菖蒲湯(しょうぶゆ)の由来は?中国伝来の「おまじない」としての由来を探る
健康効果の高い菖蒲(しょうぶ)
端午の日の行事には昔からの風習が多く残っていますが、その中のひとつに、湯の中に菖蒲の葉や根を入れたお風呂「菖蒲湯(しょうぶゆ)」に入る、というものがあります。
菖蒲は池や沼地付近など湿地帯に生息する多年草で、サトイモ科の植物です。
よくあやめや花菖蒲(はなしょうぶ)と間違えられるのですが、これらとは全く違う植物です。特にあやめは、同じ漢字で菖蒲と書くので混乱しますね。花菖蒲も、葉が菖蒲と似ているからそう呼ばれるようになったのです。
もともと菖蒲にはアサロンやオイゲノールという精油成分が多く含まれ、これを乾燥させると健康効果の高い生薬「菖蒲根」「白昌」となります。
また強い解毒作用もあり、中国では、菖蒲は健胃や血行促進のほか打ち身にも効く薬草として珍重されていたそうです。
これをお風呂に入れるのですから、いかにも効果がありそうですね。
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