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なぜ熊野詣に後白河法皇・後鳥羽上皇ら時の権力者たちは夢中になったのか?そもそも熊野詣ってなに?【その2】

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熊野那智大社

熊野那智大社が鎮座する那智山内では、原生林の間から豪快に流れ落ちる「那智の滝[飛瀧神社](ひろうじんじゃ)」が神聖視されていました。

社伝によると、神武天皇が那智の海岸から上陸する際に、この滝を見て神としてお祀りしたとされ、この後、八咫烏(やたがらす)の先導により大和に入ったと伝わります。

当社は、元々はこの那智の滝の側にお祀りされていましたが、今から約1700 年前の仁徳天皇5年に、現在の地に社殿が移され、国作りに功のあった熊野夫須美大神など十三柱の神々が祀られるようになったといいます。

そして、仏教伝来の後には、修験者が厳しい修業を行う霊地として栄え、権現信仰の場として名を広めました。

境内には、御本殿・瑞垣・鈴門などの社殿が建ち、 国の重要文化財に指定されています。また、1972(昭和47) 年に建てられた宝物殿には『那智大社文書』 をはじめ絵画、太刀など、貴重な文化財が収蔵されています。

3ページ目 熊野速玉大社

 

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