「鎌倉殿の13人」放たれた矢のゆくえは…第4回放送の振り返りと次回のポイント:2ページ目
いよいよ運命の8月17日
一方、八重姫は義時から聞き出した挙兵の情報を父・伊東祐親(演:浅野和之)に伝え、祐親はこれを大庭景親(演:國村隼)に伝えました。
景親「で、挙兵はいつ、どこで?」
ちょうどその頃、景親は別の任務で忙しく、頼朝の挙兵についてとりあってくれません。
そして運命の8月17日、本当に挙兵すべきか留まるべきか……情報が洩れている以上、判断の誤りは破滅に直結します。
今回の襲撃、山木兼隆を討ち取らねば意味がありません。果たして兼隆は館にいるのか否か、その情報を探るべく義時は八重を訪ねますが、議論は平行線のまま。
八重姫「北条も愚かな。佐殿の口車に乗せられて、無謀な戦を始めようとは」
それを聞いた義時は、初めて八重姫に反論します。
義時「飢饉になれば、多くの民が死にます。だから我らは起つのです!」
もうこれ以上、民を虐げる平氏政権の好きにはさせない。そんな思いを伝えて義時は戻りました。
すると八重姫の夫である江間次郎(演:芹澤興人)がやって来て、三嶋明神のお祭りに八重を誘います。
目代殿(山木兼隆)は昨日落馬して足を怪我したので館にいるから、務めをサボって遊びに行っても見咎められない……八重姫はその情報を伝えるため、川向こうの北条館に合図の矢を射放ちました。
矢には白い布が結びつけてあり、これを義時と頼朝は「今夜挙兵すべし=山木兼隆は館にいる」というメッセージと理解します。
結局、集まった兵は24名。それでもやるなら今夜しかない……頼朝は総員に戦支度を命じました。
出陣に際し、時政が「表通りは人目について厄介だから、裏道を行ったらどうか」と提案しますが、頼朝はこう答えます。
「我らはこれより大事をなすのだ。堂々と大通りをゆけ!」
「これより、伊豆目代・山木兼隆ならびに後見・堤信遠を成敗する」
「一同、都におわす院のおぼし召しである!山木が首、見事挙げてまいれ!」
頼朝の下知に、義時たちは堂々と出陣したのでした。