縄文時代はなんと一万年以上もあった!(5)中期・呪術的な道具が作られ火焔式土器も誕生:3ページ目
火焔型土器の出現
紀元前約3,000年前頃に作られたとされる、燃え上がる炎を象ったかのような形状の“火焔型土器”は、初めて出土された信濃川流域の新潟県の「高馬遺跡」や、長野県北部、および阿賀野川流域の福島県西部で多く出土されています。
火焔式土器上部の口縁部は鋸の歯状に作られており、把手には鶏頭冠形が象られています。今までにないほど強烈に芸術的で装飾的な土器とも言えますが、集落内の特定の場所から発見されるというわけではありません。
オコゲがついていたりするものも出土することから、煮炊きに使われたとされていますが、祭祀において使用されたのではないかという説も多く存在します。
この頃の日本国内の人口は約26万1300人と推定されています。
「縄文時代はなんと一万年以上もあった!(6)後期・ストーンサークルの巨大祭祀共同墓地への変容」に続きます。