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空海はまだ生きている…1200年続く儀式って?高野山トリビア、どれだけ知ってる?

空海はまだ生きている…1200年続く儀式って?高野山トリビア、どれだけ知ってる?

宝来飾紙(ほうらいかざりがみ)

高野山に訪れると、寺務所や本殿や参拝所などいたるところに白い切り紙が掛けられているのが目につきます。

これは俗に「宝来」と呼ばれるもので、高野山独自の風習。高野山では標高が高く稲作ができず、注連縄を作る藁を入手するのが困難だったため、空海が中国にいたころを思い出し代わりに作られたといいます。

切り紙は三種類で「寿、宝珠、干支」が一般的ですが、寿の代わりに宝船を用意するなど、お堂により種類が異なることもあるようです。

関西地方や奈良でもみかけますが、高野山を詣でた参詣者が持ち帰って貼っているもので、風習としては高野山が発祥とされています。

貼る場所は神棚や床の間や玄関などで、基本的には一年中掛けておき、正月に掛け替えます。

他にもたくさんご紹介したいものはありますが、空海伝説はまた別の機会にしたいと思います。歴史上の名前がざくざく出てくる高野山、知れば知るほど奥深い場所です。

写真:筆者撮影

 

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