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日本橋、遊郭、長屋…浮世絵で見る、江戸時代を生きる人々のタイムスケジュールはどうなっていた?【午前3時から午前9時頃】:2ページ目
明け六つ(午前5時から午前7時頃)
女達朝餉の支度
江戸中に「明け六つ」の鐘が鳴ると、町々を守っていた町木戸が開かれます。長屋住まいのおかみさんたちは一斉に起き出して顔をあらったり歯を磨いたり、そして急いで朝食の支度を始めます。
江戸では朝に五合の飯を炊き、お味噌汁を作りました。白米は朝、昼、夜で食べました。(上方では夜に五合の飯を炊き、その晩そして翌日の朝と昼で食べました)
旦那さんが出職(大工や庭師など外に出かける仕事)の場合は、朝五つ(午前8時頃)までには仕事場に着かなければならないので、のんびりしている暇はありません。
魚売り町へ繰り出す
そのころ“棒手振り(ぼてふり)”と言われる人々が各町の井戸端や軒先にやってきます。
“棒手振り”の人達は朝早く日本橋の魚市場に行って商品を買い揃え、おかみさんたちがご飯を作る時刻に間に合うように色々な商品を売りに来ました。当時は冷蔵庫も無かったので、その日食べるものはその日に買うというスタイルでした。
この“棒手振り”という職業は、天秤棒と桶があれば始める事ができるということで、商売を初めたいと思う人は割と簡単に始めることができる仕事でした。
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