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日本橋、遊郭、長屋…浮世絵で見る、江戸時代を生きる人々のタイムスケジュールはどうなっていた?【午後11時~午前1時頃】
これまで“江戸を生きる人々の1日のタイムスケジュールはどうなっていたか”についてご紹介しています。
前回までの記事はこちら
『お江戸のタイムスケジュール バックナンバー』
今回は“午後11時~午前1時頃”の江戸の様子を見ていきましょう。
真夜九つ(午後11時頃から午前1時頃まで)
上掲の浮世絵のタイトルに「子之刻」とあります。つまり“真夜九つ”午後11時頃から午前1時頃のことです。
吉原の張見世は原則的には「夜四つ」が定められた張見世の終了時間なのですが、「真夜九つ」つまり24時(午前0時)を“四つ”だと言い張って時間を延長していました。
絵の中央にいる二人の遊女はもう客も帰って一息ついたのか、緊張もとけたリラックスした表情で煙草を吸いながら今夜の客の話でもしているようです。
この左側の遊女の名前の所に「稲本楼内」と書かれています。「稲本楼」と言えば、江戸吉原一とも言われるほどの大見世でした。
絵の上部では「稲本楼」はまだ客も多く大賑わいです。この様子からすると午後11時頃を過ぎた様子が描かれています。
絵の中央部では禿になりたてか否かというような幼い子供たちが、夜も遅いというのにふざけ遊んでいて店の者にたしなめられています。
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