2年ぶりに展示中!北斎の娘・葛飾応為の名作「吉原格子先之図」の魅力【前編】:2ページ目
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葛飾応為「吉原格子先之図」の魅力
そんな葛飾応為の代表的な作品「吉原格子先之図」を見に行くにあたって、その魅力と見るべきポイントをご紹介します。1つ目の魅力は「吉原遊郭の張見世の構造を知る事ができる点」です。
客が覗いている格子の事を「籬(まがき)」と呼びますが、吉原遊郭ではこの籬の範囲によって妓楼のランクが分かるようになっていました。籬がないとランクが下の店、半分だけ籬がある「半籬(はんまがき)」は中ランクの店、全体に籬がある「惣籬(そうまがき)」は高級な店と決まっていたのです。
この絵の妓楼は、左半分が籬になっているので、中ランクの「半籬」だと分かります。
参考文献:太田記念美術館編集・発行「葛飾応為 鑑賞ガイドブック 」(平成27年5月)太田記念美術館
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