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刀剣「三日月宗近」と「岡田切吉房」を4K品質で高精細VR化「VR刀剣」が公開へ!

刀剣「三日月宗近」と「岡田切吉房」を4K品質で高精細VR化「VR刀剣」が公開へ!

VRの技術ってすごい!

東京国立博物館と凸版印刷が共同で、東京国立博物館が所蔵する国宝「太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)」と、「太刀 銘 吉房(号 岡田切)」の二口を紹介するVR作品「VR刀剣」を制作し、このほど初公開されることになりました。

「VR刀剣」では、東京国立博物館が所蔵する名刀の中でも、際立った特徴を持つ二口、「三日月宗近」と「岡田切吉房」をVR技術によって再現しています。

国宝 太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)

作者の宗近は、平安時代、京都の三条に住んだと伝えられる刀工で、日本刀成立初期の名工として名高い。刃文に三日月の形が見えるので「三日月宗近」の号をもつ。豊臣秀吉の正室、高台院が所持し、その遺品として徳川秀忠に贈られ、徳川家に伝来した。

国宝 太刀 銘 吉房(号 岡田切)

作者の吉房は、備前国(岡山県東南部)福岡一文字派の刀工。鎌倉時代中期に活躍した。この太刀は吉房の作刀の中で最も華やかな作風の代表作。織田信長の次男 織田信雄がこの刀で家臣の岡田助三郎重孝を斬ったということから「岡田切」の号で知られる。

本作の制作にあたっては「三日月宗近」「岡田切吉房」を対象に新規で高精細なデジタルアーカイブを実施し、難しい刀剣のディテールを、世界で初めて4K品質で高精細VR化しています。

VR上で刀剣を自由に動かしたり、刀剣を大画面いっぱいに拡大して鑑賞したりすることで、刃文の煌めきや地鉄(じがね)の模様まで詳細に鑑賞することができるのです。通常の展覧会での展示とはまったくちがう刀剣鑑賞の楽しみ方ですね。

VR作品「VR刀剣」は2019年7月3日(水)~10月6日(日)の期間、 東京国立博物館東洋館地下1階 TNM & TOPPAN ミュージアムシアターで公開されます。上映時間が決まっていますので、詳しくはホームページをご覧ください。

なお、VR作品で紹介する国宝刀剣二口が東京国立博物館 本館13室に7月23日(火)から9月29日(日)まで展示されるので、実物とVR双方を鑑賞することができます!

 

TNM & TOPPAN ミュージアムシアター

 

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