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超話題のNHK正月時代劇「家康、江戸を建てる」の予習!江戸の金の小判ができるまで(1)

超話題のNHK正月時代劇「家康、江戸を建てる」の予習!江戸の金の小判ができるまで(1):2ページ目

大判はどんな場面に登場したのか?

では大判がどんな場面に登場したかというと、主に秀吉から頑張った家来へ褒賞として渡されたのでした。それまで秀吉は、武功を挙げた家来には倒した敵の土地を与えれば良かったのですが、天下統一してしまった今、武功を挙げた家来に与える土地が日本国内どこにもない。

しかし朝鮮出兵で武功を挙げた家来には何かあげなければならない。そこで、土地に代わるもの、つまり「大判」を与える。手のひらほどの大きな金貨は視覚的にも武人の心を満足させたでしょうし、秀吉の権力を誇示する役目も担いました。

この大判を鋳造しまくってホクホクしてたのは京都の金細工師「後藤四郎兵衛」家。江戸時代以前、日本の金貨は完全に京都の後藤家中心に回っていたのです。

不便さに目をつけた家康、「小判」を発明

さて、京坂が政治経済のカナメだった時に、体良く関東に追っ払われてしまった徳川家康。せっかく東海の地でブイブイ言わせてたのに、関八州の未開の地に飛ばされちゃったのです。

当時の江戸は大判小判という次元ではなく、人がやっと暮らしているようなドロドロの泥湿地でした。しかしそこは「狸じじい」こと家康。タダでは起きません。「秀吉様〜!僕も江戸で秀吉様が作ったステキな大判を作ってみたいですう」と秀吉にお願いします。

秀吉は「生意気だなコイツ」と思いつつも承諾し、1595年、後藤家から大判作りのスペシャリストたちを江戸に派遣します。そしてその中でも特に若い、一人の優秀な職人に江戸の大判作りは任されました。

その青年の名は、橋本庄三郎(一説に山崎庄三郎)。

さっそく張り切って新天地・江戸で大判の鋳造をはじめようとした庄三郎に家康はストップをかけ、大判作りの代わりに「ある物」を鋳造するように命じます。そのある物こそが、他でもない「小判」でした。

~その2へ続く~

NHK正月時代劇「家康、江戸を建てる」前編「水を制す」

【放送予定】2019年1月2日(水)[総合]後9:00〜10:13
【出演】佐々木蔵之介、生瀬勝久、優香、千葉雄大、高嶋政伸、松重 豊、市村正親 ほか
【演出】西谷真一

NHK正月時代劇「家康、江戸を建てる」 後編「金貨の町」

【放送予定】2019年1月3日(木)[総合]後9:00〜10:13
【出演】柄本 佑、広瀬アリス、林 遣都、伊原六花、高嶋政伸、高橋和也、吉田鋼太郎、市村正親 ほか
【演出】一色隆司

 

家康、江戸を建てる

トップ画像:番組ホームページより

 

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