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これって妖怪の仕業?あなたの身近にいる珍しい妖怪あれこれ紹介!

これって妖怪の仕業?あなたの身近にいる珍しい妖怪あれこれ紹介!

はじめに・それってもしかして?

歌川芳員『百種怪談妖物雙六』より「底闇谷の垢嘗」、弘化五1848年

暮らしの中で「ちょっと不思議なこと」ってありませんか?

そんなに寝相も悪くないのに、起きると枕がとんでもない所に転がっていたり、特に用事もないはずなのに、無性に落ち着かなかったり、いつもの場所に、あるはずのものがなかったり……などなど。

本当は何か原因があるのでしょうが、昔の人はそうした不思議なあれこれについて「きっと妖怪の仕業だろう」と考えました。いったい妖怪たちは、どんな姿でどんなことをするのでしょうか。

人々の好奇心は自由な発想を育て、想像力ゆたかに妖怪たちの姿を描き出しました。時に恐ろしく、時にユーモラスに、どこまでも人間味あふれる妖怪たちの繰り広げるイタズラは、今なお暮らしのあちこちで見かけることが出来ます。

今回はそんな妖怪たちと、彼らのイタズラについて紹介したいと思います。

枕返し(まくらがえし。別名:反枕、枕小僧、枕坊主など)

竜斎閑人正澄『狂歌百物語』より「枕返シ」嘉永六1853年

目が覚めると、枕がとんでもないところに転がっている……それはもしかして、枕返し(まくらがえし)のイタズラかも知れません。

その姿は子供だったり僧侶だったり、あるいは小さな鬼のようだったりと様々ですが、人が寝ている枕を放り投げて安眠を妨げるのは(十分迷惑ですが)可愛い方で、中には布団ごと向きを変えてしまう、なんて大胆な犯行(?)に及ぶ輩もいるそうです。

大昔は「寝ている人の枕を動かすと、魂が離脱して戻れなくなる(=死んでしまう)」という信仰があり、枕返しはとても恐れられたものの、時代が下るにしたがって信仰が薄れ、枕返しは「単なるイタズラ」に中和されていきました。

2ページ目 忙しいのも妖怪の仕業?妖怪「い楚可゛し」

 

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