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これって妖怪の仕業?あなたの身近にいる珍しい妖怪あれこれ紹介!

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狐の嫁入り(きつねのよめいり)

よく晴れているのに、なぜか雨が降っている。いわゆる「お天気雨」ですが、これは古くから「狐の嫁入り」と言われてきました。

なんと400語以上あるとも言われる情緒あふれる日本語の「雨の呼び名」を一挙ご紹介

日本にはたくさんの雨を表す言葉、雨の呼び名があります。温帯湿潤気候で、雨の多い日本では、雨の悩み、恵みとともに暮らしてきました。日本人は生活の中で、雨の細かい違いを敏感に感じ取っていました。し…

その由来には諸説あり、化かされたような天気だから狐だとか、ハレの日だけど花嫁の流す涙が雨になっているとか。

ちなみに夜は灯りをつけますが、それが遠くからは「人魂」「鬼火」「狐火」と認識された伝承も多く伝わります。

「狐火は台山の方で燃えるのを見た。三〇くらいの火がぱっとついた。ぴょっぴょっとついたり、消えたりしながら、二、三〇はうごく。お伊勢山あたりによく燃えた」
「狐にばかされた話としては、うちのおふくろが、はなれ山の地蔵さまのところにかかると、急にさあっと麦が風もなかったのになびいちまった。そのとたんに、もらってきたお土産の重詰をとられちまった」
※鎌倉市教育委員会編『第7集 としより の はなし』平成二年9月1日 第五刷

話中に出てくる地名は筆者の地元・鎌倉市ですが、昔は狐も出たようで、お伊勢山とは現在の神明神社辺りなので、神前結婚式が挙げられたのでしょう。

そして化かし盗られた重詰は、もしかしてご祝儀代わりだったのかも知れません。

尻尾が九つに裂けるまで、末永くお幸せに。

狐の嫁入りをストーリー仕立てで描いた江戸時代の作品「狐廼嫁以李」が面白い!

「狐の嫁入り」という言葉を聞いたことはありますか?古くから日本の各地に伝わるもので、夜にいくつもの怪火を見た時に、その灯りが嫁入りの提灯行列のように見えることから、このような現象を”狐の嫁入り”と呼ん…

5ページ目 尻尾が裂けた猫「猫又」

 

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