歴史・文化 - 日本文化と今をつなぐ。Japaaan

これって妖怪の仕業?あなたの身近にいる珍しい妖怪あれこれ紹介!

これって妖怪の仕業?あなたの身近にいる珍しい妖怪あれこれ紹介!

い楚可゛し(いそがし=忙し)

松井文庫『百鬼夜行絵巻』より(天保三1832年)。右上に変体仮名で「い楚可゛し」とある。

何の用事があってもなくても、年中忙しく駆け回っている……そんな人は、もしかして「いそがし」に憑かれているのかも知れません(お疲れ様です)。

『百鬼夜行絵巻』に登場するこの妖怪、名前と姿が描かれているだけでどんなイタズラをするか等の説明はないのですが、その身なりとネーミングで一目瞭然。

着物を肩まで開(はだ)け、両手をバタバタさせながら舌を出し、息せき切って駆け回る姿は、何だか見ているこっちまでせわしない気分になりそうです。

「あんまり金儲けばかり考えていると、その内『いそがし』に憑かれるよ!」

そんな中世人たちのメッセージが聞こえてくるようです。

脛擦り(すねこすり)

雨の日って、なんだか足元がたよりなくて、歩きにくい事とかありませんか?もしそうなら、あなたは「脛擦り」に懐かれてしまっているのかも知れません。

岡山県に伝わる妖怪で、小さな犬が足の間や周りをウロウロして、その名の通り脛をこすり(かじられなくて何より)、歩きにくくするイタズラをはたらきます。

「だから雨の日はあんなに歩きにくいのか!忙しいのに邪魔しやがって!」

……なんて、先を急ぐあなたはイラついてしまうかも知れませんが、そういう時は「可愛いワンちゃん達がいっぱい足元に懐いてくる」光景を想像すると、ストレスもかなり中和されると思います。

間違っても「蹴散らしてやる!」とか思わないこと。脛擦りの中には意地悪な「脛っ転がし」もいて、あなたの足元をすくって転ばせます。

3ページ目 やまびこ、つくもがみ…

 

RELATED 関連する記事