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春画はお守り?江戸時代の庶民にとって春画とは性欲を満たすだけのものではなかった

春画はお守り?江戸時代の庶民にとって春画とは性欲を満たすだけのものではなかった

性器を誇張する春画、そこにはお笑い要素も?

こういった状況を考えてみると、役者絵や風景画といった一般的な浮世絵と春画との間には、私達が思うほどの大きな隔たりはが無かったのかもしれません。

春画にはお笑い要素が含まれたものも多く描かれました。以前紹介した、鈴木春信の代表作と言っても過言ではない「真似ゑもん」は、豆粒ほどの小さなおっさんがエッチを覗くというとってもユニークな発想の作品。その他にも子供が親のエッチを覗いているもシーンがあったりもします。

小っさなおっさんが情事を覗くw 春画もスゴかった錦絵の先駆者・鈴木春信

錦絵(浮世絵)の絵師といえば、やはり鈴木春信です。明和2年~明和7年(1764~70)の6年間は、3日半に1枚描き上げるという、かなりのハイペースだったそう。鈴木春信は錦絵(多色摺り)を大成させた人物…

江戸時代の春画には、男女の性器をかなり誇張して描くという特徴があります。大きく描くことで詳細に表現しようとする意図があったかと思いますが、オモシロ要素の為にあり得ない大きさで描いたのではないか?「デカすぎだろw」というツッコミを期待して描いたのではないか?と、考える事もできそうです。

また、性器に比べて胸やお尻をフィーチャーした描画が少ないのも、春画の特徴かもしれません。胸やお尻があらわになってはいますが、混浴銭湯が一般的な時代ですから、描く側も見る側も、あまりエロの肝の部分としては捉えていなかったのかもしれません。

3ページ目 縁起物・お守りとしての春画?

 

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