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江戸時代グルメ雑学 江戸時代グルメ雑学(12)寒い日の味方けんちん汁は材料を粗末にしないエコ料理

江戸時代グルメ雑学(12)寒い日の味方けんちん汁は材料を粗末にしないエコ料理:2ページ目

昔は慈悲と平等、今はエコ。けんちん汁は優しさの集合体

先述した建長寺由来説ではけんちん汁の起源は、崩れた豆腐を再利用したお汁でしたが、それには“食材=他者の命をおろそかにしない”と言う慈悲の教えが込められていると言われています。また、野菜やコンニャクを細かく切る、ないしはちぎることでたくさんのお坊さんや信者が平等に食事できるようにしているとする説もあります。

こうした食と人に対する“優しさ”は、食材を無駄にせず食べるエコの考え方にも通じるものがあり、飽食の時代と言われる現代でも見習いたいものです。余った野菜や豆腐などを使って環境に優しいだけでなく、経済的かつ美味しい料理を作る点も見逃せませんよね。

なお、余談ではありますが画像に使っているけんちん汁は筆者がチャレンジした拙作です。豚汁用のカット野菜を使うと簡単に作れるので、忙しい方にもおススメです。

 

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